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言葉の力、言霊 [雑感]

 最近聞いたちょっといい話。

 大阪のハンバーガーショップ。店内結構お客さんが多い。4列くらいに並んで前から3番目くらいまでくると何やら前方で騒いでいる客がいる。どうやら店員さん注文を一つ忘れてしまったようです。 

客:「おーい、1個足らんやんけ!いそいどんのにどないしてくれるんや!」

店員:「申し訳ございません、今からすぐに作りますから」

客:「もうええ、とろいんじゃー、ぼけー」

 と言ってその客は何も受け取らず出て行ったそうです。店内の雰囲気がいっぺんに冷たくなり固まってしまったことは想像に難しくないですね。店員の若い女の子はその客の後姿に向かって「本当に申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げていたそうです。そしてその後ろに並んでいた老人に精一杯の笑顔で「いらっしゃいませー、こちらでお召し上がりですか?・・・」といつもの接客を始めました。するとこの御老人がこう言ったそうです。

老人:「あんた、偉いねえ。さっきの客にあそこまで言われてあんたの心はボロボロやろ。そやのに何事もなかったかのように笑顔で接客して感心やなあ。あの客もいそいどって心がなくなっとったんやろ。私にもあんたと同じ年くらいの孫娘がおる。あんたをみてたら孫を思い出したよ。これから電話してみようと思うわ、ありがとう。そいじゃ、チーズバーガーセット1つ」

隣にいた関係のないおばはん:「そうやわー、本当偉いわ―。なかなかできんで、がんばりやー」

こういう言葉を聞いてその店員の女の子はせきを切ったようにボロボロ泣いてしまったらしいのですが、店内の空気は冷たい凍りついた雰囲気から一気に暖かいホッとした空気に入れ換わったそうです。

同じ言葉の力ですが人の心を切り刻んだり癒したり言葉一つでどうでもできるんですね。普段何気なく使っている言葉、ちゃんと考えて使わないといろいろな影響を与えるということですね。言霊という言葉がありますがまさに生きているのですね。気をつけなければ・・・


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