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鹿児島弁講座「ないごっけー、そうけー、○○けー」 [雑感]

 あるご家庭でお父さんが息子に説教をしています。

お父さん:「こんテストの点数はないごっけ?いけんすっとよ、うぇあ」

(このテストの点数は何だよ?どうするんだよ、おまえ)

息子:「そげん悪か点数けー?そげん悪くはなかち」

(そんなに悪い点数かなあ?そう悪くはないと思うんだけど」

お父さん:「なーん言うちょっとよ、わいも!5点ち、10点満点ならわかっどん100点満点やっどが!」

(何言ってるんだよ、お前。5点というのは10点満点ならわかるけど100点満点だろう?」

息子:「やっどん隣の三太郎も3点やったし毛の助どんなんだ2点じゃったど。むっかしかったっち先生も言うちょったど。」

(だけど隣の三太郎も3点だったし毛の助さんなんかも2点だったよ。難しい問題だったって先生も言ってたよ)

 この「ないごっけー」は変形として「ないごっか?」とか「ないごっ?」とかがあります。いずれも「どうした?何事よ?」っていう意味合いですね。鹿児島弁は語尾にこのように○○けーを付けるような言葉が多いです。例えば「どけあっけー?」(どこにあるの?)などと使います。

 そしてさりげなく出てきていますが「うぇあ」とか「わい」というのは「あなた」「君」という意味です。鹿児島弁にも丁寧語から乱暴語まで段階があります。

 一番丁寧な「あなた」は「おまんさあー」です。続いて「おはん」「わい」「うぇあ」とだんだん乱暴になっていきます。武家の奥様方は旦那様を呼ぶときは「おまんさあー」です。もっと丁寧な言葉があるかどうかは私が知らないのであったらごめんなさいですね。

 鹿児島弁というのはこのように接尾語接頭語が非常に多く感情を豊かに表現できるようになっています。このあたりはまたおいおい紹介していきますね。


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