鹿児島弁講座「やっせんぼ」 [お笑い]
小学校低学年くらいの子供たちが公園で遊んでいます。
A君:「今度はよー、あん壁を登っせ―、屋根に登ってみっがー」
(今度はあの壁を登って屋根に登ってみようか)
B君:「えー、なんか高くないけえ?あっこは」
(えー、なんだか高くない? あそこは)
A君:「大丈夫やっちよ、ついてこんか」
(大丈夫だから、ついておいで)
B君:「やっぱい恐ろしかどー、おいは行かん」
(やっぱり怖いよ、俺は行かない)
A君:「ないを言うちょっとよ、ひっかぶいが」
(何を言ってるんだよ、弱虫が)
B君:「そげんいうても、やっぱい恐ろしかー」
(そう言ってもやっぱり怖いよ)
A君:「やっせんぼがー 、泣こかい飛ぼかい泣こよっかひっ飛べっちゆうどが」
(意気地無しがー、泣こうか飛ぼうか泣くくらいなら飛んでしまえって言うだろうが)
鹿児島では男の意気地がない、弱虫は「やっせんぼ」や「ひっかぶい」としてダメ男の烙印を押されます。これも強い武士を作るための男児の教育の一環だったんですね。