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笑いの効用 [お笑い]

 落語界の巨星、異端児、立川談志師匠が亡くなりましたね。食道がんから咽頭がんを発症して大変だったと思いますがご冥福をお祈りいたします。万人受けするタイプではなかったので好き嫌いは分かれるところでしょうが個性的であったことは間違いありません。食道がんの記者会見で横に医者を座らせて目の前でタバコをスパスパ吸っているシーンが今日もVTRで流れていました。懐かしいですね。

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 次のノーベル賞の呼び声高い細胞再生技術の山中教授。この教授と遜色ない活躍でやはり常に受賞候補に挙がっていると言われる筑波大学 村上和雄教授。遺伝子研究の第一人者でありますがこの方のお話が実に面白い。もうずいぶん昔になりますが糖尿病の血糖値と笑いの関係を話されていました。簡単に言うとお笑い(落語や漫才、漫談など)を視聴することで血糖値を下げる効果があるらしいです。

 人の遺伝子は約22000個らしいのですが

普通のおじさんの遺伝子とノーベル賞受賞者の遺伝子の比較
1000個に1個くらい違う
・その中で意味のある違いは10000個に1くらい⇒誤差範囲
ああそうそう、人間とハエの遺伝子も最後の数個がちょっと違うだけで殆ど一緒って
残念ながら我々の遺伝子のスイッチは殆どオフになっているそうです。これをオンすることが出来れば自分なりの花を見事に咲かせることが出来るはずです。
村上先生は高血圧の研究で今から50年ほど前、原因酵素のレニンを牛の脳下垂体から抽出する研究をやっていたそうですが35000頭の牛からわずか0.5mgしか採れないそうです。
それでは埒が明かないということでヒトのレニンを大腸菌から作るというアイデアが出てくるわけですがそれをやるにはヒトのゲノムを解読しなければ出来ません。当時トップを走っていたパスツール研究所から言われたそうです。「お前のところのスタッフでは到底ヒトの遺伝子は読めない、サルに代われ!」意気消沈してパリの酒場で呑んだくれていた村上教授に京都大学の遺伝子工学のトップランナーだったある先生がたまたま同じ酒場で出会いこういったそうです。「99%読めても残りの1%読むところでよく躓くんだ。諦めずにやろうよ」この一言で村上先生の遺伝子がオンしちゃったんでしょうね。とうとうパスツール研究所を追い越して作っちゃったそうですよ。
こういう科学の世界でよく言われるのが二面性の話。つまり・・・
昼の科学:教科書に書いてある内容、客観的な世界
夜の科学:主観の世界、直感、感性の世界
江崎玲於奈博士の言葉に「偉大な発見の芽は全てナイトサイエンスからだ」というのがあります。
ヒトの遺伝子・・・大百科事典3000冊分、30億ペアの化学記号が2000億分の1gの小さなものに書かれている。しかもそれを間違いなく動作させている。もちろんオヤジチャリダーにも!すごいことですよね。
地球の人口:70億人
ヒトの細胞:60兆個(体重60kgとして)
バイオテクノロジーの進歩で大腸菌の中でインシュリンを合成できるようになりました。でもまだ大腸菌そのものを合成することは出来ないんですね。大自然の偉大さや命の不思議さに出会って感動したときに我々の遺伝子はオンするようです。Something Grate.何かわからないけれどもこの世の中には偉大な何かが存在する。自転車で坂を上り雄大な景色を眺めるときにも同じように遺伝子がオンしていると思われます。SomethingGrateが語りかけるんでしょうね。

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