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ところてん [お笑い]

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先日たまたま近所のスーパーで見かけたこれ。このネーミングはねえ。

腹壊しそうでしょう?


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鹿児島弁講座「だいやめ」 [お笑い]

 仕事帰りのすいすいさん、仕事仲間に赤ちょうちんに誘われてちょいとばかし飲むことに。

仕事仲間:「まーきょんきゃかかーわっぜーかったどねー」 

(まー今日のお客はものすごかったよねー)

すいすいさん:「じゃっどねー、おいせーつらをあらっせーでなおしてけちいうちょっだど」

(だよねー。俺に顔を洗って出直してこいって言ってたよ)

仕事仲間:「そいやよー、おまんさーのつらに目ぐそやら鼻くそやらついちょったでやっどがなー、まちっとみごちしちょかんなみんなはっちっどー」

(それはねー、あなたの顔に目くそやら鼻くそがついてたからでしょう。もうちょっと綺麗にしとかないとみんな逃げますよ)

すいすいさん:「なーんいやっどかい!そいわ、わいやっどがー。おいのようなよかにせをつかまえっせーなんをいうちょっとよ」

(なーに言ってんだよ!それはお前のことだろうが。俺のような男前をつかまえて何を言うかねえ) 

仕事仲間:「まー、そげなこちゃいけんでんよかたいが。はよだいやめすっどー」 

(まー、そんなことはどうでもいいんだが。早く晩酌しようよ)

だいやめ:語源はだれ(疲れ)をやめ(止める)。つまり酒を飲んで(晩酌をして)疲れを取るという意味なんですねえ。皆さんは週に何回くらい「だいやめ」やってますか?私は家ではあまり飲まないので1回/週くらいでしょうか。

 


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鹿児島弁講座「よかにせ、よかおごじょ」 [お笑い]

今から20数年前、新婚時代のすいすいさん一家。

すいすいさん:「はよ、こどんがほしかどねー。おんなんこがよか。おいににっせーむぞか子がうまるっが」

(早く子供が欲しいよね。女の子がいいなあ。俺に似て可愛い子が生まれるよ)

すいすい妻(2度目の登場):「なーんいやっどかい。おんなんこが生まれたらわっぜーことになっがね。私に似ればよかどん、おんなんこは男親ににっち言うでやなあ。いやーおそろしかー」

(何を言っているの。女の子が生まれたら大変なことになるでしょう。私に似ればいいけど、女の子は男親に似るって言うじゃないですか。いやー恐ろしい)

すいすいさん:「おまんさーも、げなこち言うもんじゃ。おいのこのつぶらな瞳と色白の肌をもってすれば薩摩一のよかおごじょやっどー」

(おまえも酷いことを言うもんだ。俺のこのつぶらな瞳と色白の肌をもってすれば薩摩一の美人になるよ)

すいすい妻:「やっどん、おなごは顔が命っていいもんど。よんごひんごなっせー福笑いの人形のごっなったぎいないけんすっとな」

(だけど、女の子は顔が命っていいますよ。バランスが崩れて福笑いの人形のようになったどうするんですか)

すいすいさん:「おなごとは限らんどー。おとこんこなら母親ににっち言うでねえ。おいせえにっせーよかにせならよかどん。おまんさーのごなったらいけんすっとよ」

(女の子とは限らないからね。男の子なら母親に似るって言うしねえ。俺に似てハンサムならいいけど。あなたのようになったらどうするのよ」

すいすい妻:「なーんいやっどっかい、こんひとは。あたいをえらんだとはおまんさーやっどがな!一緒にならんかったらけしむーっちゅうたのはだいやったどかい?」

(何を言ってるんですか、この人は。私を選んだのはあなたでしょう!一緒にならなければ死ぬと言ったのは誰でしたかね?)

とまあ、このあとは夜が静かに更け行き一男二女の「よかにせ」「よかおごじょ」が無事誕生したことは間違いありません。

この物語はフィクションであり登場人物その他の設定は全て架空のものであります。事実とかぶりすぎているというクレームなどは一切受け付けておりませんので(爆)


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小説未来ブログ21 [お笑い]

 前回までのお話はこちら

 カレーパンマンさんを先頭に南阿蘇村を疾走する一行。阿蘇の火口に出没するという噂の二人を探して走ります。耐放射能高分子ポリマーシートで頭からつま先まですっぽり覆われているのだが阿蘇の雄大な景色や風の音、鳥のさえずりは感じることが出来る。20年前の原発事故の影響で放射能汚染が進み裸で外を走ることは出来なくなったが密閉式のゴーグルの中には最新式のヘッドマウントディスプレイが装備されまるで裸眼で見るように外部の情報が入ってくる。速度、走行距離、ケイデンス、斜度、路面状況、気温、放射能線量欲しい情報は全て画面右上に出てくる。何の操作も要らない、頭で考えるだけで画面に出せるようになっている。このゴーグルのお陰で昼夜関係なく走ることが出来る。ライトは視認用というよりもむしろ自分の存在を他に知らしめるためにあるようなものだ。途中何台かの電動バイクや電動トラックとすれ違った。まだそれらしきMTBはみかけない。しばらく走ると音声メッセージが届く。イヨッキュさんからだ。

イヨッキュさん:「えー、今鳥栖を通り過ぎました。ramuのオジキとユッキンさんが一緒です。3時間くらいで合流できると思います。阿蘇に入ったらまた連絡します」

 

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この辺りの道路は斜度がきつい。少しペースを落としながらゆっくり登る。道の左には阿蘇の火口が見えてきた。右手には広大な屋根付きの牧場が広がる。周囲は何もないように見えるがエアーカーテンで遮断されているので内部にはチリは一切入ってこないようになっている。これで屋根がなければ昔と何も変わらない景色なんだが。おー、牧場の柵の辺りで休憩している二人連れがいる。こーじさん親子だった。U太君ももう30代半ば。こーじさんも3人の孫のおじいいちゃんだ。いつまでも親子で走れて羨ましい。

カレーパンマンさん:「こーじさん、お久しぶり。こないだの宮崎アースライド20以来かな?足の調子はどうですか?」

こーじさん:「皆さんどうもお久しぶりです。いつも一緒に行くのはいいんだけどU太に置いてきぼりを食らってついていくのが大変ですよ。さっきこのさきでcharingoさんみたいな人を見かけたんで声をかけようとしたんですが何かから必死に逃げているような感じで捉まりませんでした。おまけに火口の中に消えていったんでMTBじゃないとありゃあ追えないですね。」

tac-phenさん:「そうなんや、やはり噂は本物みたいやねえ。hayazouはん出番でっせ!」

hayazouさん:「見つけたらロックオンですよ、逃しません」

こーじさんが見かけたという場所まで案内してくれるというのでしばらく行くと放射能で異常成長したのだろうか馬鹿でかい竹林が広がっている。噴火口の中に続いているがここだけ直径30cmはあろうかという孟宗竹の竹林が密集していた。

moumou:「でかいなあ、この竹。こんなの今まで見たことないですよ。パンダでも住んでいそうですね。」

すいすいさん:「あれ、向こうの奥、竹がやけに揺れていますよ。」

謎の人物:「おーりゃー、どーりゃー、どかんかいどかんかい、待てーcharingoー!」

angiras6さん:「出たー!あれが噂のMTB5寸釘パンク星人や」

謎の人物:「誰がMTB5寸釘パンク星人や?たまたま1日に3回パンクしただけですよ。たまたま5寸釘を踏んづけただけですよ、何か?」

tac-phen:「ひゃー、何か?言うたで、間違いなくFuelさんやろ?でもなーんか若くない?若すぎない?」

Fuelさん:「いやね、20年前の記事を書き始めたら思い出せなくなってcharingoはん誘って現場へ行ってみたんですわ、そしたらまたまた5寸釘を踏んづけて急に目眩がして気がついたらここですわ」

カレーパンマンさん:「そ、そ、そ、それはまさにタイムワープ。例の5寸釘で空間に切れ目が入ったんでしょうね。」

めぇてるさん:「それでお若いままこの時代にいらっしゃるのですね?でも防護ポリマーもなしに長時間外を走るのは危険です。」

Fuelさん:「そうなんですよね。だから竹林から出ないようにして中を走り回ってもう一度昔へワープできへんかなとおもっとるんですわ。」

moumou:「なるほどー、それで火口の竹林の中だけを走り回っていて声しか聞こえないと言われていたんですね。でももう一度ワープするとなるとそれなりにパワーが必要でしょう?できるのかなあ?」

すいすいさん:「もしできなかったら?」

moumou:「本来であればこの時代にも実は年取ったFuelさんとcharingoさんはいらっしゃるわけでそれが時空が捻じ曲がったお陰でダブルで存在することになって下手すると消滅してしまいますよ両方とも」

すいすいさん:「えー!?そりゃあまずいじゃないですか。」

angiras6さん:「こうなったら全員で竹林を爆走してワープを起こしましょう。ところでcharingoさんは?」

Fuelさん:「すぐ戻ってくるはずですよ。あのときの状況を再現しとっただけですから。」

そうこうしているうちにcharingoさんが戻ってきた。やはり若い。

charingoさん:「うわー皆爺婆になっちゃって。全然わからないところでした。」

tac-phenさん:「なんちゅう挨拶しとんねん。これから何とかして戻してやろうとしとんのに」

charingoさん:「いやーあまりの変化に・・・。でも本当に戻れるんやろうか?いくらあのときの状況を再現しても戻る気配すらないんですけど」

すいすいさん:「やはり鍵は5寸釘かあ。いっそ竹林の中に5寸釘を敷き詰めて皆でパンクしまくりますか?」

カレーパンマンさん:「それだー、それいいよね。あーでも5寸釘どこにあんだー?」

angiras6さん:「あのー、一応釘なら一杯持ってんだけど。これとかどう?」

カレーパンマンさん:「おー、それそれ、って何で持ってんの?5寸釘。」

angiras6さん:「ウクレレの修理とか、本棚の修理とか、いろいろ必要でしょう?男たるもの常にこのくらいの装備は常識です、きっぱり」

tac-phenさん:「相変わらずやなあ。じゃあこれを全部ばらまいて・・・。さあてじゃあ皆でこっちから思いっきり駆け抜けようや」

moumou:「じゃあ先頭はカレー君で、最後尾はFuelさんね」

こうして100mほどにばら撒かれた5寸釘の上をこれまた100mくらい手前から爆走して5寸釘を踏み散らしその中をcharingo,Fuelの両名を走らせる作戦である。

カレーパンマンさん:「じゃあ、行くよ。」

charingoさん:「ちょっと待った。せっかくなんでもう1日だけこのまま遊ぼうか?なあ、駄目かなあ」

カレーパンマンさん:「二人の好きなようにすればいいですよ」

すいすいさん:「そうだねえ」

ということでもう1日このメンバーで遊ぶことになった。なーにやってんだか、つづく・・・

 


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鹿児島弁講座「へ」 [お笑い]

 夕方のお食事中のすいすいさん御一家。久しぶりの一家団欒、窓辺からは桜島が噴煙を上げているのが見えます。

すいすいさん:「おー、晩めしゃおいの好きな鯛の塩焼きやねー。やっぱい錦江湾の鯛はみごちどねー。」

(おー、晩御飯は私の好きな鯛の塩焼きですね。やっぱり錦江湾の鯛は見事ですねー)

すいすい奥様(初登場):「そんとは、鯵やがね。そげんまいにっまいにっ鯛がまわんもんね、おまんさあ。ところで明日ん朝はまた自転車で出掛けやっとな?だいといっきゃっとな?行くのはいいけどはよ帰ってこんなよ。」

(それは鯵だがね。そう毎日毎日鯛が食べれるわけないでしょう、あなた。ところで明日の朝はまた自転車で出掛けるの?誰と行くの?行ってもいいけど早く帰ってきなさいよ。)

すいすいさん:「なー、こいは鯵かよ?おいはずーっとこいを鯛やっち言われてたべっきたわけよ。ほんならほんのこんの鯛はいけなもんやろかい?そげん言えばTVでみい鯛はいつも食う鯛と形がちごどねえちおもちょったが。図鑑で調べっみらんな。明日はmoumouさんと鹿屋ずいいたっくっで。」

(何?これは鯵なの?俺はずーっとこれを鯛だと言われて食べてきたわけよ。そうなら本当の鯛はどんなものでしょう?そう言えばTVで見る鯛はいつも自分が食べる鯛と形が違うなあと思ってました。図鑑で調べてみましょう。明日はmoumouさんと鹿屋迄行ってくるから。)

すいすい奥様:「ちゃーんと図鑑で調べんなー。他んイオも調べっみやんせ。ぜーんぶちごたぎいな大変なこっやっどなあ。ほいで明日はまたmoumouさんとな?はんたちゃいっも一緒やっどなあ。できちょらせんな?

(ちゃんと図鑑で調べないと。他の魚も調べてみなさいよ。全部違ってたら大変なことですよ。ところで明日はまたmoumouさんとですか?あなたたち、出来てるんじゃない?) 

すいすいさん:「今図鑑をみんみたわけよ、そしたぎいなよ、鯵は鯛、鰯は鯵、ウツボはウナギち教えられちょったがよ。鯛は見たこっがなかど。うにゃ、がでっきた。こんわろはー、ぺっし!ほいやみちょったか今の技を?必死剣鳥刺しやっどー」

(今図鑑を見てみたわけよ。そしたら鯵は鯛、鰯は鯵、ウツボはウナギって教えられていたことがわかったよ。鯛は見たことがないよ。ありゃ蝿が飛んできた。この野郎、バシッ!どうじゃ見たかい今の技を?必死剣鳥刺しだよ)

すいすい奥様:「うんだもー、ぐらしかー。そげんランクをさげっせー教えられちょったもんじゃ。鯛もみたこっがねちなー、ぐらしかー。やっどんはんな、馬鹿じゃなかな?必死剣ちゅうとは使った方もけ死んたっど。ごときでそげな技をつかっせー。あらー?なんかテーブルがざらざらせんけえ?」

(あらまあ、可哀想に。そんなにランクを下げて教えられていたのね。鯛も見たことがないなんて、可哀想。でもあなた、馬鹿じゃないの?必死剣というのは技を使った方も死ぬということよ。蝿ごときでそんな技を使って。あれ?なんだかテーブルの上がざらざらしない?)

すいすいさん:「うにゃ、こいは桜島んやっど。はよ窓を閉めんな。」

(ありゃ、これは桜島の火山灰ですよ。早く窓を閉めないと)

すいすい奥様:「なんか臭かねー、何こん臭いは?」

すいすいさん:「桜島んやっどがー、硫黄が臭せとよー、しょうがねが」

(桜島の火山灰でしょう、硫黄が臭いんだよ、仕方がないよ)

すいすい奥様:「なーんいやっどかい!こんとははんのやっどがなー。嘘をいやんなー。臭いでわかったっどー、はんな」

(何をおっしゃいますか!これはあなたのオナラでしょう?嘘をいいなさんな。臭いでわかるのよ、あなた)

こんな明るい楽しい毎日を過ごしているすいすいさん。羨ましい毎日ですね。以上鹿児島弁3つの「へ」を紹介しました。なお途中本ブログの風格を疑うような不適切な内容がありますがあくまでもフィクションですのでご了承ください。


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小説未来ブログ20 [お笑い]

 前回までのお話はこちら

 熊本で取材中のコラムニスト兼サイクリストのめぇてるさんと偶然であった一行。10年前の思い出話に花を咲かせながらこれからに日程を照らし合わせます。

めぇてるさん:「うん、そうだね。それでこの後は阿蘇に行こうと思ってるのね。今回の取材テーマは環境とアンチエージングなの。阿蘇に70歳過ぎてもMTBで火口周辺を走り回ってる元気なお爺さんがいるらしいのよ。」

tac-phenさん:「えー!70過ぎてMTBで噴火口?ひょっとして黒いニットキャップにGパンとかやないの?その人」

めぇてるさん:「えー?何で知ってるんですか?そんなに有名な人?」

カレーパンマンさん:「有名も何も、自転車乗りであの旦那を知らない人はいないでしょう。20年間ブログをほったらかしにして21年目に突然20年前の記事から書き始めて、『何か?』言ってた人ですよ。」

すいすいさん:「その時間の感覚がすごいと評判になったんですよね。ひょっとして21年前からワープしてきたんじゃないかと言われています。」

tac-phenさん:「こないだもラジオ出とったわー。好きな歌手はとか聞かれてキョンキョンとか言うてはりましたでー、いつの人間や」

めぇてるさん:「そ、そ、そんなぶっ飛んだひとなんですか?コワー」

カレーパンマンさん:「ぶっ飛んでんのは今も昔も変わりませんけどね。昔は自走で姫路から北九州まで来てたし。しかも一人じゃないらしいですよ。」

すいすいさん:「ということは例のあの方もご一緒なんですね。」

tac-phenさん:「そうあの方も一緒にワープしてきたっちゅう噂。いや噂言うのが誰もあの方の姿を見たものがおらんちゅうね。ただニットキャップのおっさんがものすごいでかい声で『おのれーchari××ー』とどなっとるらしい。」

moumou:「何だかすごい話ですね。じゃあ20年前から二人一緒にワープしてきたっちゅうわけ?」

カレーパンマンさん:「誰もその姿を見たものはいませんからね。ラジオで『きょんきょん』って言った声を聞いただけでそれとて本当にあの方かどうか。もう一方は速すぎて声も録れてないみたいですから。」

70過ぎてというか80間際になってそんなアホなことをやれるのは世界が如何に広いといえどもあの人とあの人くらいでしょうと皆同じ顔を思い浮かべ阿蘇へ向かうことにした。いくら放射能がすごいからってそんなバナナことが起こるとはねえ。先頭を剛脚カレーパンマンさんに牽いてもらいながらすいすいさん、tac-phenさん、めぇてるさん、私の順番で阿蘇自転車道を突き進む。大津市までくると大きな牧場が見えてくる。牧場といっても屋根付き。高分子ポリマーシートで保護してあげないと今や牛も生きられない世の中だがここの牛たちは大屋根の下で走り回っている。

カレーパンマンさん:「ねえねえねえ、あの牛の上に乗って遊んでいる人どっかで見たことがあるような。ほらー誰だっけ?」

tac-phenさん:「あの背中の楽器はウクレレやな、angiras6ちゃうかあ?あの荷物きっとそうやで」

angiras6さん:「おーこりゃあ、どうも。元気してた?」

moumou:「いやーお久しぶりー。トレードマークのウクレレがなかったらわからなかったですよ。」

angiras6さん:「いやーこうして牛の背に揺られながらウクレレを爪弾くのもいいものです。どうです、少しは上手になったでしょう?」

tac-phenさん:「いやなー、これから阿蘇の火口までひとっ走りしてミステリーゾーンに足を踏み入れようかっちゅうとこなんや、一緒にどないや?」

angiras6さん:「せっかくですが、今ピロシキを仕込んだばかりでこれから焼きに入らないと・・・」

カレーパンマンさん:「4の5の言わんと乗る乗る、走る走る」

めぇてるさん:「火口には長渕剛の歌碑があるらしいですよ」

angiras6さん:「何?剛の?いくいく、はよ言うてよ」

1名増えて6人列車で南阿蘇村に突入。左手にはお洒落なカフェが立ち並ぶ。最近は都会を離れこういうところでカフェ経営をするのが流行っている。2番目を走っていたすいすいさん、何を思ったのか列を離れとあるカフェに滑り込んでいく。別に若い女の子がいるわけでもないのだが・・・

すいすいさん:「喉が渇いたんでここいらで休憩しませんか?」

tac-phenさん:「サイクルカフェ早蔵。どっかで聞いたような名前やなあ。あー、hayazou2002さんや。こないだ雑誌に出とったでー」

hayazou2002さんはプロカメラマンを65歳で辞めてカフェ経営に乗り出したらしい。もう全国に5店舗あるとか。

カレーパンマンさん:「いるのかなあ?」

hayazou2002さん:「うちは現金駄目だって言ってるでしょう!ポイントだけなんだから!それを売りにしているの!」

どうもお店の店員を教育中のようで、でも現金駄目ってどんな店?

hayazou2002さん:「いらっしゃ・・・、ありゃりゃこれはこれは皆さんお久しぶりですね。こんなところまできてくださるとは」

tac-phenさん:「いやー店舗拡大とはきいとったけどここまでやるとはなあ。殆ど趣味だけでやっとるでしょう?」

moumou:「現金禁止でマイルポイントだけってのが面白いですね。それで儲かるんですか?」

hayazou2002さん:「キックバックキックバック。航空会社が提携してくれていますからねえ。それだけでも十分なんです。」

カレーパンマンさん:「すごい、最後に富を得るのはこういう人なんですねえ。」

すいすいさん:「ところで阿蘇の火口に70過ぎてMTBで爆走している爺がいると聞いたんですがご存知ですか?なんでも黒いニット帽を被り一見忍者のような爺らしいんですが」

hayazou2002さん:「噂は聞いていますがまだ会ったことはないですね。見た目30代にしか見えないらしいですがそんなことってありますかね?」

tac-phenさん:「やっぱり直接行ってこの目で確かめるしかないやろ!なー!もう一人も見つけないと」

めぇてるさん:「アンチエージングの秘薬を使っているかもしれないわねえ」

カフェ早蔵で美味しいコーヒーをご馳走になり一行は再び火口へ向けて出発。hayazouさんもあの凸凹コンビがあの姿のまま今も走っているという噂が気になり一緒に行ってくれる事になった。火口のダートに入り込んだら我々ではついていけない。hayazouさんのMTBに御願いするしかないわけだ。

しばらくするとカレーパンマンさんのヘッドマウントディスプレイにメールが届く。どうやらU太withこーじさんが宮崎を出発して阿蘇で合流するらしい。U太君も今では2児のお父さん。子供にもMTBを買ってあげて一緒に走っているらしい。さすがはこーじさんの教育がそのまま受け継がれているわけで羨ましい限りだ。メールはもう1通。千葉からフェリーで向かっていたあの方が延岡経由で阿蘇に来るらしい。そう、あの方です。今や千葉の黒薩摩で有名になったあの方。10年前に美山の窯元を滅茶苦茶にしてしまったあの事件が懐かしいですね。しかもこの方今回は阿蘇で個展を開くらしい。ただの愛妻家と思っていたんだが陶芸の世界ではすごい人になっちゃったらしい。陶芸といえば10年前にう○このオブジェを作って顰蹙をかった大阪のあの方も仲間を引き連れてこっちへ向かってるという噂が・・・。

とまあこんなあんなで更に一人増え列車は続くのでした。つづく・・・


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鹿児島弁講座「てげてげ」 [お笑い]

  お父さんから家の障子張りを頼まれた悪ガキ兄弟二人組。初めての作業に四苦八苦しています。

長男:「えーっと、縦が78cmで横が62cmやんね。定規はどけいったけ?あん竹のよおー1mばっかいあっどがよー」

(えーっと、縦が78cmで横が62cmだね。定規はどこにいったっけ?あの竹で出来た1mくらいのやつがあったよね)

次男:「なーっ!定規なんざつこごれいろけ。こげなとはね、フリーハンドでチーっちひっせい、パーッパ切らんこてよ。てげてげでよかたっが

(なに!定規なんか使う必要ないでしょう。こういうものはね、フリーハンドでさーっと引いて、さっさと切らないと。適当でいいんだが。)

長男:「そげな考えやっで、わいがすっとはいっもよんごひんごなっちょらいよ。おいを見んみれ。いっもみごちしちょっとが。てげてげしちょっと終わらんどー」

(そんな考えだから、お前がするといつも歪んでいるじゃないか。俺を見てみろ。いつも綺麗にしてるだろ。適当にしていると終わらないよ)

次男:「なーんいやっどかい、はんな。そげんおなごがすっご、ちょびちょびしちょっで時間ばっかいかかっせいあそんもならんが。てげなこちゃてげてげでよかたいがー」

(何を言いますか、あなた。そういう風に女がするようにちょっとずつやっているから時間ばかりかかって遊びにもいけないでしょう。大概なことは適当でいいんですよ)

まあどっちもどっちの兄弟ですね。この「てげてげ」というのは薩摩ぼっけもんの豪放磊落な性格ゆえにどうでもいいことは適当に済ますというところからきているように思いますねえ。どうでもよくないことを適当に済ます輩が多くて困るわけですが・・・


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鹿児島弁講座「くらわすっどね」 [お笑い]

 高校生のA君とB君。学校の帰り道、クラスの人気のあるC子の話題で盛り上がります。

A君:「やっぱいC子はむぜどねえ、おいはもうたまらんがよー」

(やっぱりC子は可愛いよねえ、俺もうたまんねえよ) 

B君:「じゃっどねえ、廊下ですれ違ったいすっと、よかー匂いがすっど」

(だよねー、廊下ですれ違うといい匂いがするよ)

A君:「なー!うぇあ、C子の匂いをかずんだちや?なーしちょっとようぇあ、あいはおいだけのものやったいど」

(なに!おまえ、C子の匂いを嗅いだってか?何やってんだよ、あの匂いは俺だけのものなんだよ)

B君:「なーんを言うちょっとよ。匂いはいけんもしがならんどがー 、馬鹿じゃねか」

(何言ってるんだよ。匂いはどうしようもないでしょう、馬鹿じゃないの) 

A君:「そげなこちゃいけんでんよか、うぇあ今度かずんだぎいなよ、くらわっすどね」 

(そんなことはどうでもいいんだよ、お前今度嗅いだら、殴るからね) 

まあいつになっても青春時代の若者の会話はあまり変わらないようで。女兄弟のいなかった私なんぞは綺麗な女の人はう○こや屁はしないと思ってましたからねえ。アホですな。


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鹿児島弁講座「やっせんぼ」 [お笑い]

 小学校低学年くらいの子供たちが公園で遊んでいます。

 A君:「今度はよー、あん壁を登っせ―、屋根に登ってみっがー」

(今度はあの壁を登って屋根に登ってみようか) 

 B君:「えー、なんか高くないけえ?あっこは」 

(えー、なんだか高くない? あそこは)

 A君:「大丈夫やっちよ、ついてこんか」

(大丈夫だから、ついておいで)

 B君:「やっぱい恐ろしかどー、おいは行かん」

(やっぱり怖いよ、俺は行かない)

 A君:「ないを言うちょっとよ、ひっかぶいが」

(何を言ってるんだよ、弱虫が)

 B君:「そげんいうても、やっぱい恐ろしかー」

(そう言ってもやっぱり怖いよ)

 A君:やっせんぼがー 、泣こかい飛ぼかい泣こよっかひっ飛べっちゆうどが」

(意気地無しがー、泣こうか飛ぼうか泣くくらいなら飛んでしまえって言うだろうが)

 鹿児島では男の意気地がない、弱虫は「やっせんぼ」や「ひっかぶい」としてダメ男の烙印を押されます。これも強い武士を作るための男児の教育の一環だったんですね。


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小説未来ブログ18 [お笑い]

 前回までのお話はこちら

 致命的な化石燃料の枯渇が起こったのが7年前。5年前からは国内の道路を個人のガソリン車が走ることはまずない。たまーに旧式のプラグインハイブリッド車が走っているが妙にお金を持っていると疑われチンピラに襲われるのがオチである。今走っているのはソーラー電力で走るミニ電動バイクと自転車くらいのものだ。電力は100%国の管理となり工業生産と公共交通機関の動力源としてのみ使われる。道路が空いてきたお陰で交通事情は格段によくなり無人の電動市営バスは秒単位で定時運行が可能だ。空気も綺麗になり昔の光化学スモッグなど大気汚染が嘘のようだ。ただ10年前から起こりかけていた地球の磁気極の切り替わりはこの星自身の防御体制を弱め太陽フレアなどの有害放射線に曝され易くなっている。従って自転車に乗るときのウェアは昔とは全く比べ物にならないくらい密閉度が高い。20年前に合成方法が発見された「放射線、電磁波を60dB遮断できる高分子ポリマー」によって人間やペット、家畜、あらゆる生き物たちを守るために衣服やヘルメット、手袋、シューズ、建物の外壁、内装、庭のシールド、ビニールハウス、などなどありとあらゆるシールド材としてに使用することで守っている。いや今やこれ無では生物は生きていけない星になっている。世界気象センターの予測によればもう5年もすると完全に南北の極が入れ替わり再び地球のシールドは保たれるようになるという。今は過渡期、油断は禁物だ。まあそれでもこの高分子ポリマーのお陰で全身を覆われながらも温度湿度調節もされ快適である。まるで第二の皮膚を手に入れたかのように。昔冬になるとWiggleで冬物ウェアをポチポチしたことが懐かしい。

 さてまるで往年のとんねるずのギャグ「もじもじ君」よろしく全身高分子ポリマーウェアで包まれた私とすいすいさんとtac-phenさんの3人は姶良ICから九州縦貫自転車道に乗り込み一路熊本を目指した。空気も直接吸い込むことは危険でエアーフィルターつきのマウスピースを全員咥えている。今日は天気もよく3人とも快調に飛ばす。8年前に開発された超伝導ハブのお陰でハブにおける摩擦はゼロとなり私のような貧脚でも40km/hAveが可能となった。途中休憩地の山江SAに寄ろうとバイクを左に寄せようとした瞬間事故は起こった。私の左側から電動バイクが我々3名を抜きにかかっていたのだ。接触したかしないかのタイミングでパーンという拳銃のような乾いた音、転がる体、漂う火薬臭、100mほどSA内の誘導路を転がり車止めに当たって止まった。

すいすいさん:「うんせ、よいしょ、大丈夫ですか?派手に吹き飛んだけど」

tac-phenさん:「いやー泡だらけ。初めて見たわーこんなんなるんやねー」

衝突の衝撃でCAAD40(まだアルミかいという突っ込みはなしの方向で)の落車防止装置が作動、衝撃防止の高分子ポリマー製の泡に包まれて転がっていった。2020年代に開発された自転車用エアバッグのようなものだ。現代では改良に改良が重ねられ完全に全身が包まれるため余程変な姿勢で落車しない限り全身を自転車ごと高分子ポリマーに包まれて球体になるので自転車乗りが大怪我をすることは皆無となった。

moumou:「ふー、助かったよ。向こうもレーダーが働いて回避できたみたいだし、よかったー」

tac-phenさん:「それにしても抜くんやったら右側から抜かんとねえ。今も昔もこれだけは変わらんはずや。」

まあ危うい事故はあったが何とかクリア。山江SA内のバイクステーションでエアバッグの補充と点検をしてもらう。今やこういったバイクステーションは各SAに必ず設置されている。その間、腹の減った3人はラーメン屋を物色。

moumou:「とんこつラーメン替え玉自由で1000円。安ー。ここどう?すいすいさん。あれ?どこ行った?」

tac-phenさん:「ほらほら、あそこ。また女子高生の集団にくっついてるしー」

すいすいさん:「ねえ、ほら右手が金の玉。左手にあるのが銀の玉。これをこうして、はい金の玉はどっちだー?」

女子高生:「キャー、こっちー」

すいすいさん:「残念でしたー。こっちーは銀の玉。じゃあ本物の金の玉はどこに行ったんでしょうね?どへへへ本物はおじさんが・・・」

tac-phenさん:「こーら、すいすい、柱に縛りまっせ!もう!」

moumou:「しかもあれ女子高生ではないでしょう?セーラー服は着てるけどオカマクラブのライダーでっせ。目も悪いしねえ」

バイクのメンテも出来上がり山江SAの楽しい一時は過ぎていった。さあて先を急がねば。つづく・・・

 


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