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鹿児島弁講座「ぎをゆな!」 [お笑い]

 今ではあまり使われなくなった鹿児島弁に「ぎをゆな」=「議を言うな」というのがあります。これは元々は薩摩藩の郷中教育(ごちゅうきょういく)に関係があるようです。命がかかる様な絶体絶命の重要な場面で瞬間瞬間に正しい判断をするための思考トレーニングをやっていたようですが、いったん決めた重要な決断決議を蒸し返すような思いとどまらせるような思考を遮断する言葉だったようです。近代では年上や目上の人に対して(たとえ正論であっても)文句を言うなというような場面で使われることが多いようですが元々の意味は違ったようですね。

 それではお楽しみ、すいすい劇場の始まり始まり。

すいすいさん:「今度の土曜日はmoumouさんと霧島ずいいたっくっで。家の片付けはたのんでね」

(今度の土曜日はmoumouさんと霧島まで行ってくるから、家の片付けは頼んだからね)

すいすい奥様:「あんたあ、なんを言うちょっとねえ。まだこげん荷物があっせー、部屋んなかはちんがらっやがね。いけすっとね。」

(あなた、何を言っているの。まだこんなに荷物があって部屋の中は滅茶苦茶なのにどうするの)

すいすいさん:「おいも人間ドッグがちかかし、運動せんとメタボリックなんとかで引っかかってしもどがよ。部屋ん片付けは何とかないがよー」

(俺も人間ドッグが近いし運動しないとメタボリックなんとかで引っかかってしまうでしょう。部屋の片付けはなんとかなるでしょう)

すいすい奥様:「なーんいやっどかい、おまんさあは。どひこ自転車乗ってもそん腹は変わらんたいが。お隣の田中さんげーの旦那さんをみならっせー家んことも手伝わんと、自転車は外置きなっどなー」

(何をおっしゃいますか、あなた。どれだけ自転車乗ってもその腹は変わらないんだから。お隣の田中さんのご主人を見習って家の事も手伝わないと、自転車は外に置くことになりますよ)

すいすいさん:「ぎをゆな!自転車をどこに置こうがおいの勝手じゃって隣の田中さんも言うちょったどー。」

(「文句を言うな!自転車をどこに置こうが俺の勝手だ」と隣の田中さんがいってたよ)

まあこのように奥様に極端に弱いすいすいさんは週末のポタを中止せざるえませんでしたとさ、メデタシメデタシ。


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