鹿児島弁講座「すんくじら」 [お笑い]
念願のマイホームを手に入れたすいすいさん(これ本当)。新しい家には新しい家具インテリアが欲しくなるもの。奥様を連れて鹿児島市内の家具専門店にお買い物です。
すいすいさん:「やっぱいリビングにはこげな長いすがいっどねえ、こいがあればカウチポテトも夢じゃなかど」
(やっぱりリビングにはこういう長いすが必要だよね、これがあればカウチポテトも夢じゃないよ)
すいすい奥様:「なーいやっどかい!だいたいおまんさあは殆ど家にはよいちかんよっぜ、ないがカウチポテトやろかい。カウチ自転車じゃろ」
(なーに言ってんだか。だいたいあなたは殆ど家にいないんだから、何がカウチポテトでしょうか?カウチ自転車の間違いじゃないですか?)
すいすいさん:「はら、わすいちょった。そげん言えばおいの愛車の部屋がまだじゃった。ローラー台にメンテナンス、フェルト君には3畳は必要じゃっど。」
(あら忘れていた。そう言えば私の愛車の部屋がまだでした。ローラー台にメンテナンス、フェルト君には3畳は必要ですよ)
すいすい奥様:「フェルト君は最初に場所を決めたがね。廊下の奥のすんくじらでよかち言うちょったがね。ないごて今頃そげなことをいやっとな?あー、またあんmoumouさんにそそのかされたちゃろ」
(フェルト君は最初に場所を決めたがね。廊下の奥の端っこでいいって言っていたじゃない。どうして今頃そういうことを言うの?あー、またあのmoumouさんにそそのかされたのね)
すいすいさん:「そげなこちゃなかどん。自転車部屋を作いやっとな?ち聞かれっせー思いちたわけよ。」
(そんなことはないけど。自転車部屋を作るんですか?って聞かれて思いついたわけよ)
すいすい奥様:「そげなことばっかい言うちょっと、フェルト君は外にださるっどーおまんさあ。」
(そんなことばっかり言っているとフェルト君は外に出されますよ、あなた)
すいすいさん:「なー!そ、そ、そ、そいはいっとっ待て!思い直せちよ。なんかこうてやっで」
(何!そ、そ、そ、それはちょっと待ってください!思い直してください。何か買ってあげるから)
すいすい奥様:「ほんなら、今度の誕生日にエルメスのバッグがほしかあ。」
(それなら、今度の誕生日にエルメスのバッグが欲しいわ)
すいすいさん:「エルメスのバッグ?(エルメス?メリヤスの親戚やろかい)よかどーエルメスでんエルビスでんこうてやっで。そんかわり自転車部屋は・・・」
(エルメスのバッグ?いいよーエルメスでもエルビスでも買ってあげるから。そのかわり自転車部屋は・・・)
すいすい奥様:「自転車部屋は場所がなかじゃねな?廊下のすんくじらでよかたいが。外に出されんだけでもよかち思わんと」
(自転車部屋は場所がないでしょう?廊下の隅でいいんだが。外に出されないだけでもいいと思わないと)
こうしてエルメスのバッグ代だけがすいすいさんの財布から消えていったという悲しいお話。エルメス買う金があればDuraで全て揃えてお釣りが来ようと言うもの。
このお話は全てフィクションであり登場する人物は架空のものとなっております。一部これに酷似した生活を送っていらっしゃる方が若干いらっしゃるようですが当局は関知いたしません、悪しからず・・・