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焼酎のお湯割りと「なんこ」 [雑感]

 4月になり異動者や新人の入ってくる季節になりました。そうすると当然歓迎会が行われるわけですが宴もたけなわになってくるとビールから焼酎に切り替わり若手がお湯割り、ロック、水割り、ソーダー割と作ってくれます。ところがこの新人君ロックや水割りはいいんですがお湯割りがちょっと変。先に焼酎を入れてしまったようです。しかも6:4なのでぬるくなってしまいます。

 皆さんは焼酎のお湯割りどのように作りますか?私の場合はコップにお湯を4、焼酎を6くらいの割合で入れます。お湯を先に入れるのがルールです。これはコップが先に温まるというのと先にお湯を入れてそこへ焼酎を入れることで対流がうまく回りよく混ざると言われています。6:4のお湯割りというやつです。これにより25度の焼酎が15度程度に薄められ飲みやすくなります。またもっとマイルドな味を楽しみたい方は薩摩焼で出来た黒ジョカに一晩焼酎と水を6:4で入れ一晩置きます。これを燗してもらうと実にマイルドな焼酎がいただけますよ。

 年末年始、鹿児島では親戚の家に皆が集まり男たちは焼酎を飲み「なんこ」大会をどこでもやっていたものです。これは男同士なんこ台(囲碁の台のようなもの)を挟み差向いに座ります。お互い1cm角長さ10cmくらいの角材を3本づつ持ちます。せいのでお互いこの角材を手の中に隠しなんこ台の上に差し出します。この時のお互いの合計本数を当てます。これが結構駆け引きが多くテクニックを要するのです。数的には0~6の間になるわけですが鹿児島弁で独特の数の言い回しがあります。 

数字言い方
おてっぱら、おいやらん
天皇陛下(一人しかいない)
げたんは(下駄の歯)、じゃん、ふたい、侍
いんのしべん(犬の小便=3本足でするから)、 げたんめ(下駄の目)
みやこんじょ(都城。し(市)だから)、かやんついて(蚊帳の吊り手)、しんめ、なのは
いつ、かたて、でんめ、たかじょ、ごつどん
けねじゅ(家内中)、つぜけんいっぺ
同じず、ひとしこ
一つ多いあにょ(兄)
一つ少ない

おと(弟)

こういう数の言葉をお互い問いかけて顔色を探りながら本数を当てていきます。で、この「なんこ」で面白いのは負けた方が飲まなきゃいけないということ。私なんか幼稚園の頃からこの敗者に酌をする大役を仰せつかっておりました。男たちも酔っぱらってくると子供に飲めと言ってくる輩がいますからねえ、大変です。でも実はこうして鍛えられていくのですねえ。

それでは、ここで実際のなんこ大会の模様を観ていただきましょう。


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