鹿児島弁講座「てげてげ」 [お笑い]
お父さんから家の障子張りを頼まれた悪ガキ兄弟二人組。初めての作業に四苦八苦しています。
長男:「えーっと、縦が78cmで横が62cmやんね。定規はどけいったけ?あん竹のよおー1mばっかいあっどがよー」
(えーっと、縦が78cmで横が62cmだね。定規はどこにいったっけ?あの竹で出来た1mくらいのやつがあったよね)
次男:「なーっ!定規なんざつこごれいろけ。こげなとはね、フリーハンドでチーっちひっせい、パーッパ切らんこてよ。てげてげでよかたっが」
(なに!定規なんか使う必要ないでしょう。こういうものはね、フリーハンドでさーっと引いて、さっさと切らないと。適当でいいんだが。)
長男:「そげな考えやっで、わいがすっとはいっもよんごひんごなっちょらいよ。おいを見んみれ。いっもみごちしちょっとが。てげてげしちょっと終わらんどー」
(そんな考えだから、お前がするといつも歪んでいるじゃないか。俺を見てみろ。いつも綺麗にしてるだろ。適当にしていると終わらないよ)
次男:「なーんいやっどかい、はんな。そげんおなごがすっご、ちょびちょびしちょっで時間ばっかいかかっせいあそんもならんが。てげなこちゃてげてげでよかたいがー」
(何を言いますか、あなた。そういう風に女がするようにちょっとずつやっているから時間ばかりかかって遊びにもいけないでしょう。大概なことは適当でいいんですよ)
まあどっちもどっちの兄弟ですね。この「てげてげ」というのは薩摩ぼっけもんの豪放磊落な性格ゆえにどうでもいいことは適当に済ますというところからきているように思いますねえ。どうでもよくないことを適当に済ます輩が多くて困るわけですが・・・