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命の大切さ [雑感]

 私の会社の同僚に動物をとても大切にしている方がいらっしゃいます。ペットというような可愛がり方や愛玩といった感覚じゃなくて人間同様家族同様な扱いをされているかたです。ペットショップでお金を出して買ってくるのではなくていずれも家の周りにいる可愛そうな犬や猫をやむにやまれず連れて帰ってお世話をされているようです。避妊の手術もされて家の中で暮らしているそうでとても幸せそうな動物たちの話を聞くことができます。避妊の手術を人間が勝手に施すことは賛否があるところでしょうが人間社会の中で暮らしていく以上何らかの手段を講じなければ街中で動物と一緒に暮らすというのは難しいでしょうね。血統書付じゃなくて見た目も決して美しいとはいえない彼らなんですがこの方にとってはかけがえの無い家族。毎日自宅玄関でお迎えしてくれるそうです。風邪を引けば病院にも連れて行き大切にしてらっしゃるようです。ご家族全員動物好きなようでまた動物たちもそれがわかっているかのようにこの家に集まってくるようですね。猫などは集会があると聞きますがきっとそこで評判になっている駆け込み寺的なお宅なのでしょう。こういう方のお話を伺っていると何とまあ自分の身勝手で意識の低いことか、恥ずかしくなってきます。ちょっとしたことでイライラして腹を立て挙句の果てには身近にいる家族に当り散らしたり、いけませんね。修行が足りません人間としての。

 冬の寒さも弱まった22日の日曜日、野良猫を見かけた話を記事にしました。

 

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 私がこの猫を呼び寄せて撫でていると散歩中の中年の女性が声をかけます。「野良ですか?それにしてもよく肥えてますね。誰かが餌をやっているのかしら、感心ねえ」

 野良猫に餌をやることも賛否両論があって特に都会では反対する人も多いのですが、猫や犬や特に家畜として飼われている豚や牛、鶏の命って皆さんどう考えていますか?動物愛護の活動家の方も生まれてこの方一切れの肉も口にしていない方なんて殆どいないでしょうしじゃあ植物の命はどう考えるんじゃ?となりますよね。昔韓国に出張で行ったときにあちらでは犬を食べるという話を聞いたことがあります。我々日本人はえっ!って思うわけですが韓国の方にしてみれば馬刺しを食べる日本人を同様にえっ!と思うようでお互い独りよがりな考え方だなと思ったことがありました。人間は生きるために食べなくてはいけなくて動物性のたんぱく質もなくてはならない土地もありますよね。食物連鎖の頂点に立つ人間はやはり他の動物に感謝しながら生きていかなければいけない存在なのでしょうね。食肉用の牛や豚を飼育している畜産農家の方も全然無感情に物のように扱っているのかというと全くそんなことは無いんですよね。全ては各々が生きるためです。鯨の問題も同じですよね。有史以前から人間という動物も自分が生きるために敵を殺し見方を守りながら何千年何万年も生きてきたんでしょうね。動物の命に関しては矛盾を抱えながら生きてきたわけですよね。

 日曜日に野良猫と触れ合いながらこんなことをふと考えて「なんだかなあ」と今更ながら自分たち人間の置かれた矛盾に答えを見出せないまま北風に吹かれていましたよ。


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